Life’s Journey 人生の旅

Jul 1, 2015

装苑 & ananモデル時代 17歳

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『装苑』表紙シリーズ
リーナ・エダ17歳
東京代々木・文化出版局スタジオ

日本のデザイナーズブランドを
見事に立ち上げ、
独創的な発想と鋭い感性で、
その腕を競い合い、高め合い、
世界に進出して、その名を残した人達。
そんな新鋭なるデザイナー達が入学し、

新な時代を作り卒業した文化服装学院。

最先端のアートや流行の先駆けを求めて
日本全国から若者たちが、この場所に集まってきた。
その学院と同じ敷地内に、
文化出版局という雑誌社が存在し、
新たな時代や新鋭のデザイナー達を、
この世に生み出していた。

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文化出版局から生まれた雑誌『装苑』

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

『装苑』レース物語

手作りの心地よい服や小粋な小物たち、
こだわりのある作品は次々商品になり、
多くの読者から注目され、大きな反響を呼んだ。
どれもが、デザイナー達の
魂の作品”といえるクオリティーだった。

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私の一番のお気に入りは、
真っ白な木綿や麻のレースのブラウス。
レースのカットが美しく見惚れてしまう。
蒸し暑い夏の季節には、
心地良いだけでなく、
見た目も涼しそうで良い。

久しぶりにこの写真を見つめていると、
何か忘れてしまった
大切なものを思い出させてくれた。

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毎日、モデルとして
新しい洋服を着て、写真撮影をする。
そんな日々の中で、
肌から離したくない洋服がいる。

デザイナーの魂が洋服に宿り、
その魂の美しさが心の琴線に触れ、
内奥から呼応する。

とくとく心臓の鼓動が波打ち、
柔らかな波動が
揺らぎとなって私を包むのだ。

木綿や麻は植物として
“いのち”を天から授かり、
デザイナーという人の手を通して、
その“いのち”を美しく開花させる

そんな風に感じてしまうと、
たまらなく愛おしくなってくるのだ。

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いのちが吹き込まれた作品は、
現代に生きる私たちが忘れてしまった
大切なものを、

もう一度、思い出せるように、
そこに佇みながらじっと見つめていた。
私たちの生活は時代と共に便利になり、
昔よりずっと豊かになったはずなのに、
どこかに
魂を置き忘れて彷徨う旅人のように、

大切な何かを失ってしまった。

今一度、立ち止まり、
自分を
見つめ直す必要がある。
私たちは便利さの中で何を置き忘れてしまったのか、
私たちは慌ただしい日常生活の中で何を見失ったのか、
自らに問いかける、
自らの在り方や人生の生き方を問う時が来たのかもしれない。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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『装苑』表紙シリーズ
リーナ・エダ18歳
東京代々木・文化出版局スタジオ

静かな時間を持ち、
大きく深呼吸をしてみる。
今、自分は何を感じているのか、
そっと胸に手をあて触れてみる。

もう一度、あの頃のように、
着心地の良い木綿や麻の洋服が着たくなった。
夜眠る時に着ていた、
柔らかい絹シルクの肌触りも懐かしかった。

彼らは身を包むだけでなく、
私の疲れた心をそっと癒しながら、
優しい波動で抱きしめてくれた。

心から感謝を贈りたい。
ありがとう。

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『リナの冒険日記』
『装苑』の企画ページ

毎月、興味深い場所を見つけて、
そこを訪ね歩く素敵な企画だった。
大自然が息づく場所や

文化を感じる場所などが選ばれた。

緑生える大草原や美しい森林公園、
馬や羊が放牧されている広大な牧場、
手作りジャムやピクルスを食べさてくれる粋なお店、
野菜作りや味噌作りをして
大自然で暮らす人々が息づく場所。

そして、
文明開化の匂いや当時の喧騒が
いまだ漂うエキゾティックな港町。

ノスタルジックな気分に誘われ、
古きを良き時代のスピリットに出会う。

そんな瞬間は「時」を忘れてしまう。

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今でもすべての場所が心の内にある。
どの場所もそれぞれに印象深く、
過ぎ去りし日の思い出が刻まれている。

その中でもひと際、心の琴線に触れ、
いのちの鼓動を強く感じた場所は、

“魂の記憶の宝庫”から、
この瞬間も息づきながら甦ってくる。
まるで生きもののようにリアルに。

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毎月、色々な場所を訪ねては
手作りの洋服を着てモデル撮影をした。
お気に入りの場所は、
大草原や緑豊かな高原だった。
その空間に身を置くと幸せを感じた。
大自然の中で過ごす時間は心安らかで、

慌ただしい日常から離れ、
魂の息吹”を取り戻すことができた。

草や土の匂い、色鮮やかな花々、
頬をなでる心地よい風に揺らいだ、

人々の顔も穏やかで優しい表情をしている。
子供たちは元気よく走り回り、
大人たちも大きな声で笑っている。
心から解放された時間を過ごしていた。

大自然の中では誰もが、
ありのままの姿で豊かな表情を見せる。
この瞬間は誰もが、
大いなるものと溶け合い、
愛と調和に満たされているに違いない。

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『時間という幻想』

昔は時間がゆっくり流れていて、

今は時間が早く流れているように感じる。
なのに、大自然の中に入り、
ゆっくり深呼吸を始めると、

時間のスピードが著しく変化する。
もしかすると
時間というものは不確かな存在で、

私たちの呼吸と共に
時を刻んでいるだけなのかもしれない。

呼吸が忙(せわ)しくなれば、
時間も忙(せわ)しくなり、
日々の生き方まで忙(せわ)しくなる。
呼吸がゆったりすれば、
時間もゆったり流れ、
日々の生き方までゆったりし、
自然の流れを内に感じる。

現代人がよく口にする言葉がある
「時間がない!」だ。

時間は与えられるものでも、
自然に流れているものでもない。

自分が体験として作り出す産物なのだ。

ならば、大きく深呼吸をしてみよう。
この空間いっぱいに意識を広げよう。
すると、時間も大きく拡大し始め、
あらゆることが可能になる時を得る。

とても不思議だ!
まるで生きもののように、
自由自在に収縮し拡大する存在だ。

私が時間を作り出す者なら、
まさに私は時の番人であり、
時空を超えて旅する
タイムトラベラーになれるはずだ。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

『装苑』写真アルバム
リーナ・エダ17歳〜18歳

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『装苑』を通じて、
様々なカメラマンと出会いがあった。
どの写真もカメラマンとのコラボレーションであり、

『装苑』のモデル撮影の多くは、
カメラマンの性格が強烈に反映されていると感じた。

⭐️⭐️⭐️

写真家【藤井英男】
<『装苑』の表紙は藤井英男氏による>

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アクティブな藤井英男氏が撮る写真は、
活動的で前向きな女性像が見事に表現される。

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⭐️⭐️⭐️

写真家【久米正美】

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詩人のような感性の久米正美氏が撮る写真は、
内面性に隠し持つ繊細さや柔らかさが表現される。

⭐️⭐️⭐️

写真家【斎藤亢】
<『装苑』の『リナの冒険日記』は斎藤亢氏による>

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繊細さと秘めた感性を持つ斎藤亢氏が撮る写真は、
内面に秘められた魔性や女性の神秘性が表現される。

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⭐️⭐️⭐️

写真家【小暮徹】
<資生堂でもコラボレーションしている写真家

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ユーモアと遊び心いっぱいの小暮徹氏が撮る写真は、
女性の柔軟さやお茶目な少女性が見事に表現される。

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魅力溢れる写真を撮る写真家の方々との
素敵な出会いに心から感謝!

あ・り・が・と・う

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

マガジンハウスanan

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『anan』デビュー
リーナ・エダ18歳
マガジンハウス(当時、平凡出版)

当時、大人気だった女性誌『anan』は、
新しいイメージシーンを常に生み出す存在だった。
最新の流行を取り入れながらも、
どこかに強いこだわりがあり、

人と違うテイストを求める
若者たちの魂を揺さぶり、刺激した。

女性誌『anan』は、
編集者のパワーに支えられていた。

そして、有能なスタイリストたちが
己のセンスを競い合う舞台でもあった。

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まずは編集者による
紙面のイメージ作りからスタートし、
次に撮影を行う場所のロケハンがあり、
次にイメージシーンに合ったモデル達を選出し、
全体構成を決め、ページに落とし込み、

最後はスタイリストの磨かれたセンスで
腕の見せどころである。

anan』の紙面を飾る撮影は、
モデル達と洋服と小道具と空間との協演である。
それぞれがユニークな個性を持ったまま
そこに存在し、

美しい調和でシンフォニーを奏でる。
誰か一人でも、
他のものに遠慮するなら
儚くも大調和は崩れてしまうのだ。

予想を超えた素晴らしい作品とは、
こうした大調和のシンフォニーの中から生まれる。
誰かが描く明確な意図さえも、
その調和の足元に及ばないのである。

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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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『ありのままの姿』

生命の神秘は、
驚くほどの精妙さの中で存在している。
紫陽花・沈丁花・金木犀・茉莉花

どの花を手にしても、
ひとつとして同じ姿をしたものはない。

私たち人間も一人ひとり違っていいはずだ。
みんな違うからこそ、
素晴らしい世界が生まれる。
みんな違うからこそ、
刺激合い、影響し合い、高め合えるのだ。
植物だって、動物だって、
鉱物さえもユニークな存在なのだ。
ありのままの姿”でみんな生きている。

人間だけ特別なんておかしい。
大いなるものの創造のままに生きてみよう。
さあ、今日から“ありのままの姿”で歩き始めよう。
もっと軽やかに、もっと自由に、もっと遊んでみよう。

大地の鼓動を感じながら、風に揺らぎ、
太陽の光を全身で浴びながら、木々の木陰で寛ぎ、
大自然の仲間たちと一緒に、すべてを解き放っていこう。
今こそ、この瞬間にこそ、
生命の息吹は無限なるエネルギーを呼び覚まし、
私たちの人生を根底からシフトさせ、光へと導くのだ。

東京のど真ん中で生まれ育った私にとって、
大自然は自分を取り戻すための憩いの場所であり、
美しき魂と触れ合うサンクチュアリー聖域そのものだ。

大いなるものの御心に触れていこう。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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大自然の中に身を置き、
もう一度、

可憐な花の美しさに目を向けてみよう。
一輪の花の中に、あなたは何をみるだろうか。
野に咲く花達を見ると、
ひとつとして同じ姿のものはない。
私も、あなたも、
“ありのままの自分”を受け入れ、
優しく愛してあげよう。

みんなと同じでいることを手放しても、
もう、いい頃なの
では?

大自然のいのちは多くを語らないのに、
私達に多くの気づきを与えてくれる存在なのだ。
私たちは人間の愚かさを知り、
私たちを見守るものたちの真心を汲みながら、
もう、そろそろ自らの姿に目覚める時期なのだと思う。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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モデル撮影では、
多くの立ち入り禁止地区に入った。

ロケーション選びで良いとなったら、
みんな貪欲に求め、

正攻法で手にできないのなら、
こっそり忍び込んでモデル撮影を行った。

ハラハラドキドキ、いたずらっ子の気分になる。
なぜか不思議にも、
みんなと一体感が生まれるからなのか、

素晴らしい作品が次々と生まれて来るものだ。

何の刺激もなく、
ゆったりまったり暮らす中で、

鋭い光輝を放ちながら、
人々に影響を与える
力のある作品が生まれるのは難しい。

その理由は明らかだ!
私たちは日常の雑多なことに呪縛され、
自らの“いのちの声”を聞かずに生きているのだ。

世の中を見渡すと、
友という名の敵と真実を話すこともなく、
仮面をつけ、鎧をまとい、今日も戦場へと向かう。
魂は疲れ果て、肉体は病に侵され、死臭が漂う。
そんな大人の真似はしたくない。
嘘で固めた人生を生きるほど鈍感にはなれない。

さあ、若者よ、立ち上がれ!
若き獅子たちよ、真の道を歩むがよい。
大人を手本とせず、己の道を歩むがよい。

天から声が轟き、我が魂を鼓舞して来る。
“ありのままの姿で生きる”ことは難しくない。
自分に偽って生きる方がずっと辛く苦しいのだ。

後はいつ決断し、
新しい人生を生き始めるのか、自らに問うことだ。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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私にとってモデルの撮影は、
退屈な日常生活を超えて生きる力を与えた。
私の気性や資質に、
モデル生活が合っていたとも云える。
まさに“天賦の才、天からの贈り物”である。

何日、違う人と出会い、違う場所に行き、
新しい仲間と一緒に創造活動を行う。

ひとつとして同じことが繰り返されることがない。
そんな生活のリズムが日常や常識から魂を解放し、
息づく命(いのち)のパワーを私に与えた。

モデル撮影の世界では、
常識はもろくも崩れ落ち、意味をなさない。
どんなに賢い人間があれこれ考えたとしても、

大いなるものの足元にも及ばないのは明らかだ。
自らを知る者こそ、自らを昇華せる力を授かるのだ。

もともと大自然は、
人間が身勝手に所有するものではない。

天地創造論、進化論、流出論、
賢い人間はそれぞれの理屈を並べ、
自らが最も正しいと競い合う。

どの理論も理論に過ぎず、真実ではない。
元々、この広大なる宇宙は、
人間の手でこしらえたものではないのだ。
大いなるものの多様性や多次元性を知るのなら、

すべてはそれであり、すべてはそのものなのである。

人間が発想し想像するものも、
また人間が築きあげ創造しうるものも、

すべては大いなる源から生まれたに過ぎない。
そろそろ、こうした真実に目を向けるべき時である。

そう、ここ数年の流れを受け留めてみると、
新しい夜明けが迫って来るように、なぜか感じる。
眠り続ける大人たちもここで目を覚まし、

大なるものの御心に触れ、真実を知る時となる。

母なる地球は、
人間の愚かさに、ため息してるに違いない。
いやいや、こんな愚かな私たちであっても、
無量なる愛と慈しみを贈り続けている存在のだ。

報恩感謝!報恩感謝!報恩感謝!

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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ファッションモデル
リーナ・エダ19歳

自慢ではないが、
大人の言うことをまったく聞かない私がいた。

そもそも大人を信用していなかったのだ。
彼らの目には、
わがままな子に映ったことだろう。

でも私はまったく気にしなかった。
自らを偽って生きる大人たちに、
褒められたところで意味をなさない。

私は幼少期の衝撃的な出来事をきっかけに、
人生の旅シリーズ/10歳の出来事に掲載中)

大人を信じて生きる世界から卒業してしまった。
大人が作り出した社会を信用することもなかった。
あまりにも不確実で裏があり、嘘と偽りに満ちていた。

だからこそ、
この世界に対して“大きな責任”が生まれた。
大人を自分から切り離した時から、

大いなるものとの心の絆が一層深まった。
大人から与えられたものを生きるのではなく、
純粋な心を持つ若者たちが創り出す世界こそ、
真に価値があり、
この世の中に貢献できる唯一のものだと悟った。

実際の年齢が若者でも大人びた人間もいれば、
年齢は高くても若者の精神を失わない人もいる。
ここで語っている「大人」とは、
年齢のことに限らず、
意識としてのあり方、“精神”のことである。

「大人」という文字は、
おとなと発音し、
おとなしいという漢字もこう書くのだ。

つまり簡単にいえば、
宇宙の子供としての“ユニークさ”を失い、
神仏の子としての“ありのままの姿”を失い、

おとなしく小さな箱に納まっている人間のことだ。

我がままで良い!
「我がまま」は身勝手に生きるということではなく、
大宇宙が思うがままに私たちを活かし、
ありのままの姿”で生きる姿勢そのものなのだ。
自分の心の声(ハート)にエールを送り、

天から授かった“いのち”をすり減らすことなく、
いのち”をますますピカピカに輝かせて生きることだ。

自分の選択を信頼し、
他人の戯言に左右されず、
十全にトータルに生きる姿こそ、真実なのだ。
その時、我らは宇宙と共鳴し、
神仏の御霊(スピリット)を、
この地に体現させる者となるのだ。

合掌

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

modelclub

不思議な縁に導かれながら、

私リーナ15歳、
仲良しの女友達ティナ17歳は、

日本一のモデルクラブに在籍することになった。
そして18歳から22歳まで、
トップモデルとして走り続ける日々を送った。
モデルの仕事は、プロ意識で取り組んだものだ。
相手が要求するものを素早く理解することが大事だ。
そこで相手の要求通り100%で応えたのなら、
予想通りであり、当たり前の仕事となる。
だからこそ、私は常に120%で応えるよう心がけた。
こうした意識はスタッフ全体の意識を高め、
予想をはるかに上回る素晴らしい作品が生み出された。

人と人が出会い、人と人が触れ合い、
同じ想いを共有し、同じ場を共有する時、
宇宙のダンスが始まるのだ!
決して独りでは踊ることのできないダンスを。

みんなありがとう!
さあ、今日も素晴らしい作品を世界に生み出そう。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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