Spirit of the Universe

資生堂モデル 15歳デビュー

hanatsubaki

資生堂モデル 花椿デビュー
銀座・資生堂地下スタジオ
リーナ・エダ15歳

髪の毛を編み込み、
黄色のスエードのトップスに、
石のアクセサリーを首から下げて、
いよいよ撮影本番スタート!

資生堂の花椿は時代を象徴した小冊子、
時代の先端で大活躍する
アートディレクターたちの
腕の見せ所である。
斬新で独創的な作品が生み出され、
話題を独占していた。

銀座にある資生堂の地下スタジオで、
スタッフ一同真剣な眼差しで作品に挑んだ。
この日の撮影は、なぜか緊張し、
喉がすごく渇いたのを覚えている。

カメラマンの合図で撮影開始!
スタッフからの要求はなかった。
自分とカメラマンの距離を感じながら、
意識が少しずつ拡大していき、
この空間を光いっぱいで満たした。
その瞬間シャッターの音が鳴り響いた。
ありのままの自分で勝負だ!

子供時代のモデルとはずいぶん違い、
もっと自由に楽しんでいる自分がいた。
自由無碍に自らを変容させ、
素晴らしい作品作りに貢献していった。

私も大人の仲間入りだ!

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

carendare
資生堂大型カレンダー
リーナ・エダ17歳
銀座・資生堂地下スタジオ

ペーター佐藤氏 イラスト作品

資生堂大型カレンダーは、
メイキャップとグラフィックが織りなす美しいタペストリーだ。
大型カレンダー&卓上カレンダー共にモデルとして参加し、
クリエイティブな世界で大いに遊んだ。

この年の資生堂カレンダーは、
時の人であるペーター佐藤氏が
大型カレンダーの作品作りに参加した。

最初にカメラマンがモデル撮影をし、
その写真を元に、
イラストとして作品を完成させる。
ペーター佐藤氏は才能溢れる人物で、
当時、大活躍真っ只中だった。
彼の磨かれたセンスと手さばきで、
資生堂カレンダーのモデル達は、
美しく花開き、
素晴らしい作品が生まれた。

この作品は真っ赤な唇が印象的で、
私のお気に入りのアート作品だった。
春のお花の芳しい香りに包まれた乙女を
表現したものである。

いつまでも可憐さと純粋さを持ち、
美しい心を表現する女性でありたい。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

shiseido

資生堂大型ポスター
リーナ・エダ18歳
五反田・資生堂スタジオ

この日は大型扇風機で
勢いよく風を送りながら軽やかな印象を演出した。
風に吹かれながら髪の毛を揺らすのは、
心地よく大好きだった。
髪の毛の表情が様々な印象を生み、
モデルとして表現の幅が広がるのだ。
私の星座の主星は風のエレメンタルだ。
風は“あるがままの私”を引き出してくれる存在だ。

このポスターの胸にある蝶のブローチ、
私はとても気に入り、

白いブラウスと共にギャラ引きで譲ってもらった。
鼈甲(べっこう)の蝶のブローチは、
アンティークな物で曲線が美しかった。
この美しき蝶と私は、
人生の旅』となる道を一緒に歩き、
お互いを敬う愛すべき存在となった。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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資生堂 花椿
リーナ・エダ18歳
銀座・資生堂地下スタジオ

木暮徹氏の作品

カメラマンの木暮徹さんは
とってもユニークで大胆な人だ。
この時代のカメラマンとはどこか違い、
独自の感性で自由気ままに創作した。

小暮徹さんはかなりクレージーで
やんちゃな男の子のまま生きている。
そのクレージーさに勇気づけられたり、励まされたり、
どこか羨ましかったり、微笑ましかったり、
私まで童心にかえり素直になった。

幾度となく撮影で会うたびに、
多大な影響を受け、
ありのままの自分が一番大好きだ!
っと、云えるようになった。

木暮徹さん、心から感謝!
あ・り・が・と・う

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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資生堂 ビューティー誌
リーナ・エダ18歳
資生堂美容研究所・地下スタジオ

大竹正義氏の4作品

資生堂美容技術研究室に所属する
大竹正義氏はトップアーティストだ。
独創的な作品は、この場から生まれた。

大竹正義さんとは数年間に渡り、
資生堂のビューティー誌の作品作りを
通じてコラボレーションしていた。

今月のモデル撮影は、
「劇的な、劇的な、春です。レッド」がテーマ。

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ
燃える炎のような赤い唇、
可憐な乙女心と新しい価値観を持ち、
自分を信じて生きる現代女性の心を表現した。

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ

華やいだ雰囲気を演出、
華麗な印象を真っ赤な口元で表現し、
貴婦人のような佇まいと芯の強さを印象づけた。

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ

バラの花に似たローズレッドの輝きが
ヒロインのドラマティックな美しさと
豊かな表情を、ひときわ印象づけた。

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ

気品漂う赤い唇、
凛とした気高さと聡明な印象を与え、
洗練された現代女性の精神を表現した。

⭐️⭐️⭐️

資生堂の仕事は楽しかった。
女性の美しさとは一辺倒なものではなく、
多種多様な美しさが、
この世に存在していることを理解した。
百人百様というが、
まさに百人百様の“”があった。

誰にでもいえることだが、
一人ひとりの美しさに目を向けるなら、
この世界の見え方が変わるに違いない。

いまの自分の姿は、
幾多の月日の中で苦しみながら、
そして鍛錬されながら、
磨き上げられた結晶体であり、
“いのち”そのものの姿なんだと悟った。

私は個性的なモデルではなかった。
自己主張や強い信念を持つタイプではなため、
思い描かれる女性のイメージに合わせ、
自らを自由に変容させることができた。

美しい女性像に身をゆだね、

自らを高めながら変容させることで、
日常を超えた異空間に意識が開かれた。

そんな瞬間は大変心地よいものだった。

大竹正義さんとのコラボレーションは、
私の内に潜む様々な面が引き出された。
次々と素敵な作品が生み出される度に、
今を生きる女性たちのハートの中へ
まばゆい光が飛び込んで行った。

大竹正義さん、心から感謝!
あ・り・が・と・う

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

資生堂  卓上カレンダー
リーナ・エダ18歳
銀座・資生堂地下スタジオ

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ

資生堂の卓上カレンダーは、
社会で働き活躍する女性や
家庭を育む賢い女性の部屋に飾られた。

デザイナー達は、
その年の流行を見極めた上で、
流行にとらわれず、
イキイキとした女性像を表現した。

この2つの写真は
秋冬のモデルとして参加した時のもの。

Life’s Journey 人生の旅 資生堂モデル リーナ・エダ

資生堂の卓上カレンダーは、
モデル撮影の年とイラストの年があり、
多くの女性に人気のあるカレンダーで、
この卓上カレンダーが欲しくて商品を購入する人もいた。
当時、資生堂は女性達の憧れであり、
まさにファッションリーダーであった。

こうして写真を眺めていると、
懐かしい時代の香りが漂ってくる。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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資生堂カタログ
リーナ・エダ20歳
北海道ロケ/浜名湖ロケ

坂田栄一朗氏の作品

ニューヨークの写真家
リチャード・アベドンに
従事した
写真家である坂田栄一朗氏は、

日本に在籍するカメラマンとは
まったく違うアプローチで撮影をした。

光と影を巧みに操り、
潜在する要素を引き出す力を持っていた。
腕前だけでなく人柄も素敵な人で、
思い出に残る撮影だった。

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日本のカメラマンは
照明器具を多く使いすぎる傾向があり、
あたり前に綺麗に撮ろうとするが、
どうしても深みに欠けてしまう。

坂田栄一朗さんは
アベドンの影響もあるのだろう、
真逆の発想で、私に挑んで来たのだ。

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明日から始まるはずの撮影、
ロケ地に着いた慌ただしさの中で、
突然、坂田栄一朗さんの声がとどろく。

「さあ、始めよう、みんな急いで外に出てくれ!」
えっ、今からスタートするの?
お化粧もせず、
一枚のシーツだけを巻いて撮影開始だ。

“今だ!この瞬間だ”
「さあ早く、外に出て!撮影するぞ!」
坂田栄一朗さんの大きな叫びが部屋を満たした。

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夕陽は刻々と沈み、薄暮が迫り来る。
辺り一面、静寂に包まれ、
ロイヤルブルーに染まる瞬間が訪れた。

“今だ!この瞬間だ”
「さあ早く、外に出て!撮影するぞ!」と再び、
坂田栄一朗さんの興奮が部屋を駆け巡る。
彼は大胆な人で、

まるで自然と呼応しているようだった。
この瞬間、一発照明で、
あっという間に撮ってしまった。

私の鼓動は止まり、
流れる時間も止まり、
聖なる瞬間が辺りを満たした。

どこからともなく涙が溢れ、
敬虔な思いに胸が熱くなるのだった。

その瞬間、私は消えてなくなり、
ただ微かな余韻だけが空間を満たしていた

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おはよう!
トントントントン

目が覚めると、
新しい朝が私をノックした。

この撮影ツアーを仕切るのは、
資生堂のアートディレクターだ。

今日も最強のチームを組んで作品作りに精を出す。
大自然は私たちの傍で見守りながら、
多くの女性を喜ばせる作品作りを
サポートにするに違いない。

北海道ロケで一番印象に残った場所は、
北緯44度、網走の枯れ木の荒野である。
私が立つ場所から遥か遠方まで続く枯れ木たち、
湿地帯と海水の環境で木々は枯れ果て、
荒廃した風景だけが目に映る。

そんな風景に心を合わせながら、
そっと目を閉じ、耳を澄ませていると、

時空を超えた深淵から
“いのちの鼓動”が聴こえてくる。

表面に映る荒廃した姿とは裏腹に、
今でも息づいている
“いのちの歌”が、そこにあった。

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北海道ロケの最後は、
真っ白な灯台を登り、
視界に広がる真っ青な海を眺めた。

大きな波のうねりと心地よい風が、
私の心を開放し、
いつしかカモメのように、
自由に天高く舞い上がっていた。
目に映るのはどこまでも続く
青い空と青い大海原だ。

大きく深呼吸をしてみる。
まぶしい太陽の光が私を照らし、
大いなるものの深い愛が私を抱きしめた。
まばゆい光は、
永遠のいのちの詩を口ずさみながら、
この世を遍く照らしていた。

祈り

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

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